過活動膀胱とは
過活動膀胱は、膀胱の働きに支障が起こり、急に我慢できないような尿意が起こる病気です。トイレが近くなったり、尿意に耐えられずに尿失禁してしまうため、日常生活に影響が出ます。
このような症状が比較的に軽度なケースでは、「多少の我慢をすれば済む」とお考えになり、医療機関を受診しない方もおられるようですが、尿意が近くなる原因は、過活動膀胱だけではありません。重篤な疾患が潜んでいることもありますので、お早めに泌尿器科を受診し、原因を調べるようお勧めいたします。
主な症状
- 突然、我慢できないほどの強い尿意が起こる
- 特に水分を多く摂っていないのに、トイレが近くなる
- 尿意を我慢できずに尿漏れしてしまう
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 水の流れる音などが聞こえると尿意が高まる
など
過活動膀胱の検査について
泌尿器科での問診によって過活動膀胱の疑いがあるときは、まず尿検査や血液検査、腹部エコー検査を行います。尿意の異変は、がんや尿路結石、感染症などでも起こることがあります。そのため、エコー検査などで腎臓や膀胱の状態を確認し、がんなどの可能性を除外するのです。
尿検査などでも診断がつかないときは、さらに詳細な検査を行います。具体的には、排尿のパターンを調べるための尿流量測定、漏れた尿量を正確に測るパッドテスト、腹部に力を入れることで尿が漏れるか調べるストレステスト、さらには尿道から内視鏡を入れて膀胱や尿道を観察する膀胱尿道鏡検査、尿の排泄状態を調べる尿路造影X線検査などを必要に応じて行います。
過活動膀胱の治療法
薬物療法
過活動膀胱治療の中心は薬物療法です。膀胱の過敏な収縮や尿意を適正化させるため、抗コリン薬や選択的β3アドレナリン受容体作動薬、塩酸フラボキサートなどを使用します。これにより、膀胱に尿が溜まりやすくなり、尿失禁などの症状の改善が見込まれます。
生活指導
尿意を抑えられなくなる原因は幾つもありますが、特に肥満が関与しているケースが多く見られます。脂肪が付くことによって膀胱や尿道が圧迫されることを防ぐため、肥満の方は、この解消を目指します。また、便秘の改善、水分の摂取量や摂取時間の調整、アルコールやカフェインなどの制限、食事の見直しなども効果的です。
膀胱訓練
排尿を我慢する膀胱訓練を取り入れることにより、排尿の間隔を徐々に広げる効果が期待できます。このように尿意を我慢できる間隔を長くしていくことにより、膀胱の本来の機能を取り戻していきます。
理学療法
骨盤底筋群を強化する体操などを行う療法です。骨盤の底にある筋肉は、膀胱などを支える役割を果たしておりますので、この筋力を回復させることで尿漏れや頻尿などのトラブルを改善することが出来ます。
tel.04-2941-5905
埼玉県狭山市広瀬東2-36-21
院長: 沼﨑 進
科目: 泌尿器科 内科
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9:00~12:30 | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
15:00~18:00 | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | - |
休診日:火曜、土曜午後、日曜・祝日
西武新宿線狭山市駅より西武バス利用(約6分)で
河原宿バス停下車徒歩2分