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泌尿器科

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泌尿器の癌

がんについて

泌尿器の癌画像

がんは、遺伝子に傷が出来ることによって身体の細胞の一部が突然変異し、これが徐々に増殖して周囲の組織に浸潤したり、他の臓器などに転移を起こす疾患です。適正な治療が行われない場合、全身の様々な部位に転移していき、最終的には死に至ります。

もっとも、医学・医療の進歩により、早期の状態で発見して治療を行えば、がん細胞を退治し、元の健康的な生活を取り戻せるケースも増えてきました。多くの方が理解されているかと思いますが、がんは早期発見がとても大事です。定期的にがん検診を受けるとともに、気になる症状が見られた場合は、お早めに医療機関を受診し、必要な検査を受けるようにして下さい。

泌尿器の癌について

悪性腫瘍は全身の様々な部位に起こります。泌尿器に関しても例外ではありません。具体的には、腎臓と接する腎盂、腎臓と膀胱をつなぐ尿管、尿を溜める膀胱、尿を排出する尿道などに出来ます。これらのがんの治療では、開腹手術や放射線治療、化学療法を組み合わせて行われることが多く、予後の管理が大切となります。

主な泌尿器の癌

腎がん 腎盂がん 尿管がん 膀胱がん 前立腺がん 陰茎がん 精巣がん

腎がん

腎がんは、初期の段階で目立った症状が現れることは殆どありません。そのため、以前は見つけにくいがんと言われていましたが、最近は超音波検査やCT検査など検査技術の発達により、1cmほどのがんも発見できるようになっています。

なお、患者さんによっても異なりますが、がんが直径5cmを超えた頃から何らかの症状が現れ始めます。特に多いのが「腹部の疼痛」「血尿」「腹部のしこり」であり、腎臓がんの三大症状と言われています。もっとも、このような症状が顕在化した段階では治療が困難になることも少なくないので、定期健診で発見するようにします。

腎臓がんの検査には尿検査、超音波検査、CT・MRI検査、血管造影検査、腎盂尿管鏡検査などがあります。検査によって腎臓がんが見つかったときは、外科療法、腎動脈塞栓術、免疫療法、化学療法、放射線療法などがあります。

腎盂がん

腎臓の中の「腎盂」という部分の表面を覆っている尿路上皮粘膜に発生するがんです。尿路上皮の細胞に発生する悪性腫瘍は概ね同じような性質を有しているため、一般的には尿管がんなどと同じカテゴリーとして扱われます。

腎盂がんが疑われるときは、尿細胞診、腹部超音波検査、腹部CT検査を行います。画像診断だけでは判別しにくいケースでは、内視鏡やカテーテル検査で腎盂尿管内の状況を調べることもあります。

腎盂がんが見つかり、他臓器への転移がない場合は、まず手術を中心に考えます。腎盂・尿管がんは再発しやすいのが特徴なので、がんのある部分のみの切除ではなく、がんが発生した片側の腎臓と尿管をすべて摘出します。浸潤性の腎盂・尿管がんの場合は、手術前後に抗がん剤治療を行うこともあります。

なお、放射線による治療を選択することは少ないのですが、転移があって根治が望めない場合、年齢や合併症によって手術が難しい場合、痛みの緩和が優先される場合などでは、放射線治療を取り入れることもあります。

尿管がん

腎臓と膀胱をつないでいる尿管にできるがんです。初期の段階では血尿が出るケースが多く見られますが、痛みなどはあまり見られません。しかし、がん細胞が広がるにつれて、わき腹や腰に痛みや痺れが生じやすくなります。

尿管がんの治療については、がんの進行度を見極めて選択します。転移がない場合は、腎から尿管、膀胱の一部を切除して再発リスクを減らす手術が用いられます。転移が確認された場合は、化学療法などを複合的に行います。

膀胱がん

膀胱がんは、腎盂から尿道に至るまでのがんでは最も死亡数が多く、尿路系がんの7割以上を占めます。罹患数でも膀胱がんが一番多く、約半数を占めます。相対的にリスクが高いのですが、膀胱鏡検査を行い、尿にがん細胞が含まれているか調べる尿細胞診も実施することにより、ほとんどは診断がつきます。

初期の症状としては、血尿が代表的です。また、頻尿になることもあります。但し、痛みは殆ど見られません。そのため、放置される方もいるようですが、血尿や頻尿は膀胱がんの危険信号です。その他、尿の混濁、残尿感なども起こります。進行するにつれて排尿時の痛み、排便の異常、下腹部の痛みなどが出現することもあります。

膀胱がんの外科的な治療には、大きく分けて2つの方法があります。一つは、腰椎麻酔をかけて膀胱鏡で腫瘍を観察しながら、がんを電気メスで切除する方法(経尿道的膀胱腫瘍切除術)、もう一つは、全身麻酔下に膀胱を摘出する方法(膀胱全摘除術)です。

前立腺がん

前立腺がんは、食生活の欧米化、加齢、男性ホルモンの影響があると言われています。しかし、発がんメカニズムは、はっきりとは解明されていません。一般的には進行が遅く、がん特有の症状も殆ど見られないため、治療が遅れることも少なくありません。

がんが大きくなって膀胱や尿道を圧迫するようになると、排尿トラブルや血尿などの自覚症状が見られるようになります。さらに進行すると、がん細胞が骨やリンパ節に転移し、下半身の麻痺を伴うこともあります。この段階になると治療が非常に困難になりますので、自覚症状が現れる前にがん検診(PSA検診)を定期的に受けるようお勧めします。

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前立腺がんの治療法には、手術、放射線治療、ホルモン療法、また特別な治療をせずに経過観察をしながら様子をみるPSA監視療法などがあります。前立腺がんの治療を考える上では、診断時のPSA値と腫瘍の悪性度、病期診断に基づくリスク分類、患者さんの年齢と期待余命、および患者さんの病気に対する考え方などがポイントになります。

陰茎がん

陰茎がんは、男性の陰茎に発生するがんです。日本人の発症率は人口10万人あたり1人未満です。初期段階では痛みがあまり出現しませんが、亀頭や包皮部分にしこりが出来ることで医療機関を受診し、早期治療につながることもあります。

治療に関しては、主に手術を選択します。腫瘍が上皮内に留まっているときは陰茎温存療法や陰茎部分切除術、陰茎全摘術を行います。病変部が大きいときはリンパ節も同時に摘出し、術前と術後に化学療法を併用します。

精巣がん

精巣にがんが発生する割合も低く、10万人に1人程度とされています。しかし、他の多くのがんとは異なり、20歳代後半から30歳代にかけて発症のピークがありますので、この年代の方には注意が必要です。

精巣がんの主な症状は、片側の精巣の腫れや硬さの変化です。しかし、多くは早期には痛みを伴わないので、かなり進行しないと気づかないケースが少なくありません。また、精巣がんは比較的短期間で転移を起こすため、転移によって生じた症状によって、もともとの病気である精巣がんが見つかることもあります。転移した部位によって症状は異なり、例えば、腹部リンパ節への転移の場合では腹部のしこり・腹痛・腰痛などが、肺への転移の場合では息切れ・せき・血痰などがみられます。

精巣がんは進行が速く、転移しやすい特徴があります。そのため、精巣がんが疑われる場合には、まず病気のある側の精巣を摘出する手術を行います。そして手術で取り出した組織を顕微鏡で調べてから、その後の治療方針が立てられます。

ぬまざきクリニック

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埼玉県狭山市広瀬東2-36-21

院長: 沼﨑 進

科目: 泌尿器科 内科

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